個人サイト Otearai Web 作者 nagura
1974年京都府生まれ
平日はサラリーマンまがいの勤務をこなすかたわら、自サイトその他で腑抜けた駄文を連ねています。現在吸っているタバコはマイルドセブン(理由は安いから)。酒を飲むと気が大きくなってマルボロを買ってしまい、翌朝後悔することが多い。
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ああ、地底に行きたい。鍾乳洞に降りたい。

…と人に言っても首を傾げられることが多いのだが、ならば逆に問いたい。「どうしてアナタは地底に行かないのですか?」と。

返答はおおよそ察しがつく。「興味がないから」「面倒だから」、あるいは「暗いだけでつまらないから」といった言葉が返ってくるのだろう。

そのいずれもが正解だ。鍾乳洞なんてとくに興味深いものでもないし、たいがい片田舎にあるので行くのに骨が折れるし、実際に降りてみたところで暗いだけである。

しかし逆に、こうも思う。楽しいところばかり足を運んでいてはツマラナイのではないか。楽しくないところにこそ、真の楽しさが潜んでいるんじゃないか。

そこで今回は、奈良県の指定文化財・天然記念物である「不動窟鍾乳洞」まで足を運んできました。

もちろん、タバコを吸うために。


◆毎度レンタカーにて

バックミラーに映る男性二人組

鍾乳洞というのはとかく不便なところにあることが多い。

ここ不動窟もご多分にもれず、電車とバスを乗り継ぐと片道4時間。おまけにバスが少ないので、行ったところで今度は帰って来れなくなる。

…こんなときに心強いのがレンタカーである。レンタカーは20世紀最大の発明ではないかとさえ思う。

マイカーを持っている人には、いまだに漠然とした劣等感を抱きつつ。

ちなみにクルマは酒を飲めないのが難点だけど、窓からの光景が鉄道よりも生活に密着してるのが楽しいですな。

「牛舎建設反対!」by反対する会

一体どういうつもりでネーミングしたのか皆目分からず

◆不動窟入口に到着

安っぽいゲートに心が安らぐ

不動窟の電話番号をカーナビに入力すれば、あとは案内されるまま運転するのみ。

そしてハンドルを握ること2時間、あっけなく不動窟入口に着いたのでありました。

気がつけばワケの分からない山奥にひとり。

「いまカーナビが壊れたら迷子になってこのまま帰れないかもなァ」と思うと、カーナビを叩き壊したい衝動にかられて困る困る。

不動窟に通じる喫茶店
「ホラ!! あな」

鍾乳洞らしからぬ入口

◆喫茶「ホラ!!あな」から鍾乳洞へ

中は普通(?)の喫茶店

不動窟に降りるためには、喫茶「ホラ!!あな」を通って入場料を払わなければならない。

天然記念物に指定されている不動窟へのルートは、「ホラ!!あな」経由しか存在しないのだ。

いいぞいいぞ。

当たり前のように書いてあります

鍾乳洞に下りる階段

鍾乳洞でタバコを吸おうと思ってたのに禁煙だった。

無駄に美しい渓谷

◆いよいよ鍾乳洞へ

鍾乳洞入口

鍾乳洞には不動明王様が祀られていて、「人々のどんなにあつかましい世俗的な願い事であっても全力をあげて」くれるらしい。

こんな謳い文句で参拝客を増やそうという魂胆は、まさに世俗的ですな。

ちなみに不動窟の地下には「長寿水」というありがたい水が湧いていた。こんなモン飲んだら、最期は何年も寝たきり老人のまま生きるハメになりそうで恐ろしい。

そして最深部には「せいたかどうし」という小岩が二本。脱力。

「自分以外の全員が不幸に
なりますように」
といった願いもOKなようです

北朝鮮の軍事トンネルを思い出す

長寿水が湧く「不動の滝」

「のぼらないで下さい」と書かれると、のぼりたくなる単純な性癖

洞窟の最深部にはコレが

◆洞窟から戻って女将さんと

恐ろしく饒舌な女将さん

急ぎ足で地上に戻って、再び喫茶「ホラ!!あな」へ。

すると女将さんが喋りかけてきて。

「ここの不動窟はね、地元の商工会から借り上げてるの。年間500万円! おまけに蛍光灯とかの維持費もかかるし…もう大変よ!!」

その傍ら、テレビが大音量で。長州小力がへんなイモを食って騒いでいた。

鍾乳洞に来てヨカッタと心から思うひととき。

名物の「長寿水」をいただく

テレビでは長州小力が

◆最後に一服

そして一服

ついに最終目的である「一服」であります。

こういう場所での一服は、身も心も力が抜けるから最高に素晴らしい。タバコはがんばらないときに吸うのが一番だなァ、とひとりごちつつ、鍾乳洞の余韻に浸っていたのでありました。


というわけで不動窟鍾乳洞、いかがだったでしょうか?

ガッカリ に対する免疫が弱い方にはオススメできませんが、並みのガッカリ間では満足できない向きには挑戦しがいのある好敵手です。

敵に攻められてばかりでは悔しいので、最後にこちらからもダジャレを一本かましつつ、失礼したいと思います。

当たり前やがなっ!!