個人サイト Otearai Web 作者 nagura

 1974年京都府生まれ

平日はサラリーマンまがいの勤務をこなすかたわら、自サイトその他で腑抜けた駄文を連ねています。現在吸っているタバコはマイルドセブン(理由は安いから)。酒を飲むと気が大きくなってマルボロを買ってしまい、翌朝後悔することが多い。

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Go smoking 会員の皆様、新年明けましておめでとうございました。今年度もひとつ、どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに小生、お正月はヒマだったので本ばかり読んでおったわけですが。

その中の一冊に、タバコの利について述べられているる興味深い本を見つけた。安保徹という医者が書いている『医療が病を作る〜免疫からの警鐘』(岩波書店)なる著書である。

この著者は国内外に200以上の医学論文を書いている世界的な免疫学者であり、現在は新潟大学教授というから、まさに「ちゃんとした」研究者だろう。で、今回の本の要旨を乱暴にまとめると、「人類の健康状態は自律神経のバランスに大きく左右される」ということ。

人間の自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、この2つがお互いに微妙なバランスをとって人体の免疫機能を調整しているのだト。そして両者のバランスが崩れると、免疫がうまく働かなくなって癌になったり、アレルギーになったりするのだト。

これだけだと分かりにくそうなので、もう少し補足させていただこう。

交感神経というのは「人類がエサを獲るための神経」である。人体を戦うための活性状態に高めるので、心拍は上昇し、筋肉や精神は緊張・覚醒して臨戦状態となる。このとき体内の免疫は、顆粒球(大型の細菌などを食べてやっつける細胞群)の活動は優勢になる一方、リンパ球(細菌より小型のウイルスや癌を攻撃してやっつける細胞群)の活動は抑え込まれてしまう。

副交感神経というのは「人類が休養するための神経」である。人体を回復させようとするので、心拍は下落し、筋肉や精神はリラックス状態(もしくは睡眠)へと至る。このとき体内の免疫は、顆粒球の活動は抑え込まれる一方、リンパ球の活動は優勢になっている。

つまり、我々が臨戦状態(交感神経優位状態)にあるときは、手持ちのエネルギーは手足の筋力増強や、切り傷からの細菌侵入のために総動員され、そのぶんウイルスや癌への攻撃力は犠牲にされてしまう。この状態が続きすぎると、ウイルス性の風邪をひいたり、癌になりやすくなったりする。

逆に、休養状態(副交感神経優位状態)にあるときは、ウイルスや癌をじっくりやっつけるメカニズムが作動し始める反面、手足の筋力や、細菌への攻撃力は犠牲にされてしまうという按配である。ただし、この状態が昂じすぎると、有り余った免疫力が自分を攻撃して種々のアレルギーを起こしたりする弊害もあるらしい。

こう考えると、十分に休養をとらずガムシャラに働き続けていると、交感神経優位状態が続きすぎるので、風邪や癌になりやすいことになる。といっても仕事が忙しいのはどうしようもないし、一体どうすりゃいいってんだよ!? …とおっしゃる向きがあるのも当然だろう。

だが、しかしである。こういうときにタバコを吸うと、ニコチンがアセチルコリン受容体を刺激することによって副交感神経が活性化するというのだ(精神的にリラックスするのもその現れ)。つまり、喫煙によって過度の交感神経優位が改善される結果、抑え込まれていたリンパ球の働きが回復して、むしろ癌への抵抗力が高まることが期待されるんである。

もちろん氏は、「たくさんの本数を喫煙するとニコチン・タールの有害作用のほうが勝ってしまうので健康に悪い」とクギを刺してはいる。しかし、一方的な禁煙をやみくもに強制するのは、癌にならないために逆効果である可能性が高いんである。

…で、結局ぼくは何を言いたかったかといいますとですね。

禁煙推進派は、なにかと言うと「医学的データ」とやらを振りかざして噛み付いてくるけれども、だったら医学的なメリットも同時に包み隠さず述べたらどうなんだ!? というお話なのでした。

というか。こうやって腹を立ててばかりいたら、それこそ交感神経優位になりすぎて、風邪や癌にかかりやすくなってしまうではないか。ここいらで一服して、自律神経のバランスをとることにします。