| タバコはいつもカートン(10箱パック)で買うことに決めている。
…なんて書くと「うわー金持ちっ!」「貴族のような暮らしですな!」と妬みの声を浴びそうだが、もちろんそういうわけではない。タバコ屋でカートン買いするとおまけでライターがひとつ付いてくる。これが嬉しくて仕方ないんである。
だってそうだろう。売店だと100円出さなきゃ買えないライターが、必ずひとつ付いてくるのだ。倹約生活を心がけているぼくとしては、一箱ずつ買うほうが贅沢極まりないお大尽生活だと申し上げたい。
だから街中の自販機でタバコを買っている人を見るたびに心の中で舌打ちする。「チッ、金持ちきどりかよ!」。売店で百円ライターを買っている人に遭遇した日には、それこそ舌打ちのフルオーケストラを心の中に鳴り響かしておるわけです。
…というように日ごろから倹約上手なインテリジェント・ライフを送っている小生でありますが、ひとつだけ頭を抱えている問題がある。それは、たまり続けるライターをどうするかということ。
ひとつのライターを使い終わるのに数ヶ月くらいかかるものだから、消費するペースの数倍もの早さでライターが増殖してしまうのだ。いや、もちろん嬉しいんだけれど、嬉しいんだけれど……。
気がつけば机の上に何十個というライターが山積し、デスクワークにも支障をきたしはじめる始末。かといって狭いワンルームに住んでいる現在、ライター専用の収納スペースを新たに設けるのは不可能に近い。
ああ、倹約とはこんなにもつらいものなのか!?
たまったライターをネットオークションで売りさばこうかとも考えたが、せいぜい一個50円程度の値しかつかないだろうし、そのために送料を負担してくれる人がいるとも思えない。十個ほどまとめて売ればよさそうな気もするが、ふつうの人はライターを十個も欲しくないだろう。
いままでの努力は一体なんだったのか。
そして先日、自暴自棄になってライターを半分ほど処分してしまった。
でも本日、またカートンで買ってしまいました。ピカピカの百円ライターにニンマリしながら。
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ところで、カートンで買うたびにライターをくれる近所のタバコ屋。
こんな太っ腹なことをしていて大丈夫なのかと他人事ながら心配になるが、店のオバチャンに訊ねてみたところ、ムッとした顔で「キャンペーンの残りもんやからタダなの。心配してくれんでええわよ!」と言われてしまいました。すみません。
ちなみに付けられる景品はタバコの価格の10%以内と法律で決められているそうで。1カートン2800円とすると、おまけは280円以内ということになる。
あのうJT様。タバコの景品にレトルトカレーとかは無理っすかねえ? 魚の缶詰でもいいですので。
…こんなのだったら、タバコ屋のオバチャンが食ってしまって「残りもん」が出ないか。世の中なかなかうまくいかない。
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