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●いちばん大事なこと − 養老教授の環境論 −
養老 孟司 著
出版:集英社 定価:660円
ISBN:978-4087202199 (2003/11)
<オススメコメント>
非喫煙者会員のBlackwood です。
ベストセラー・リストの常連、"解剖学者"の養老孟司さんの本は、書名がウマすぎて、表紙を見た瞬間に読破意欲を喪失するものが多く、これまで読まず嫌いでした。たとえば「バカの壁」。この本は、今まで手に取ったことすらありませんでした。この本も然り。「いちばん大事なこと」ってなんなんだ。仕事でも、プライベートでも、「大事な話なんだけど、、、」と言われて、本当に大事なことだったことのいかに少なかったことか。マスメディアの「大事なこと」は、それに輪をかけて「大事でないこと」の洪水です。しかもこの場合、「いちばん」という形容詞がついてます。ますます怪しい。
ところが、この本を手にとってパラパラ見てたら、偶然、「禁煙キャンペーン」という言葉が目に飛び込んできました。あわててめくり直して、改めて読んでみると、うん、これはなるほど。早速買いました。いわく。
「厚生労働省は禁煙キャンペーンに熱心で、その大きな理由として、タバコが循環器疾患や肺ガンの原因になることを挙げている。(中略)(中国の)同じ都市で見れば、喫煙者の肺ガン死亡率は非喫煙者の三倍くらいだが、それ以上の差が都市環境の違いで(十倍以上も)加わっている。(中略)一般的な大気汚染が(その)主因だろうと私は考える。(中略)「それなら車を禁止するか」というなら、煙草がやり玉に挙がる理由が読めるであろう。車に乗って、他人に禁煙せよ、というのは、じつは目くそ鼻くそを非難するたぐいなのである」
このほか、「『環境原理主義』とでも呼ぶべき思想」とか、なるほどと思える部分は多かったけれども、ある部分については、必ずしも同意できないところもありました。でも全面的に同意するということは、著者に考えてもらって自分では考えないことだと、養老さんは言いそうな気がします。
一読をオススメします。
蛇足:
遅まきながら、「バカの壁」を(少し)立ち読みしました。あ、やっぱりアカン。受け付けません。こういう私は「バカ」なのでしょうか。
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